前回は新卒入社した会社の働きっプリについて話しましたが、それにまつわる余談です。
当時、僕は23区の東端から西端まで通ってましたが、千葉や神奈川の奥から通っている社員も結構いました。みんな4~5時間の睡眠が取れたり取れなかったりでしたね。
だから居眠りが原因の交通事故も結構あったみたいです。
僕自身も入社2年目頃、首都高速で起こしたことがあります。
担当地域が東京の東端と、さらに東の千葉だったので、営業に出掛けるということは西から東に向かうと言うことです。会社から与えら得た営業車はもちろん国産の右ハンドルです。首都高はトロトロとした渋滞です。午前中の太陽はちょうど運転席にとても暖かく眩しい陽射しを送ってきます。眠くなります。うとうとしてしまいます。
「えっ
」と気づいた時にはトロトロ運転で前のトラックにぶつかった後でした。
1トンくらいの小さな青いトラックです。荷台に大きな荷物や幌など無かったのでトラックの運転席からこちらが確認できます。運転手さんが「次にある非常帯に止まれ」と合図を送ってきました。
こちらも「ごめんなさい」と「了解」の合図を送りました。
なのに、それからも運転手さんと助手席の方が何度もこちらを振り返ります。僕が逃げないか確認してるのかと思いました。
非常帯に一緒に車を止めてみると僕の車には一切の傷がありませんでした。
どうやらトラックの荷台下に据えられた予備タイヤにぶつかったらしく、それがクッションの役割を果たして、双方の車両にまったく傷が残らなかったのです。
トラックの運転手さん達も「確かにぶつかった筈なのに、おたくの車のライトが割れたり、傷が見えないので変だなと思ってたんだ」と笑ってました。二人ともそれが不思議で何度も僕の車を振り返っていたそうです。
これは結果的に、笑って済んだ事故でしたが、大きな事故も結構ありました。運が良いのか、人命に関るようなことは無かったようですけど。
出勤時のラジオで渋滞情報が流れていて、その原因が同僚や後輩の起こした事故だったということも数回あります。
みんな居眠りが原因でしたね。
交通事故以外でもいろいろありました。
同期のJ君は例によって深夜過ぎに帰宅して、玄関先で靴紐をほどいていたら、お母さんから「何やってんの?」と声をかけられたというのです。
なんと彼は靴紐をほどこうとしてそのままの格好で朝まで眠っていたのです。そして彼のお母さんは朝
、玄関にいる息子に「???」と声をかけたという訳です。
ある女性社員の話。
一時期、どうしても会社全体の目標達成のために文字通り朝までミーティングをしていたことがありました。同期の女性Yさんも眠る時間もなく、「眠気覚まし」の薬を連日服用して仕事してました。
ある時、彼女が僕に「別に悲しい訳でもないのに涙が止まらないのぉ~」と言って、本当に涙を流していました。身体も頭も睡眠を欲しがっているのに、薬で眠らずにいたので副作用があったみたいです。
先日、Yさんに「あの涙事件は忘れられない」と言ったら、ご本人は既に忘れていました。
旧い話ですが、ピンクレディーの二人がどちらも人気絶頂だった頃の記憶が殆ど無いと後日テレビで話していたのを思い出しました。余りの目まぐるしい忙しさのせいでしょうね。
ま、とにかく、そんな状態ですから、みんなも他の会社で働いている友人や家族から「お前は騙されてる!」とか「そんな会社はおかしい」と散々言われてました。
確かに笑い事じゃないんですが、渦中にいる時って、笑っちゃうんですよね。妙なハイテンションになったりもして。
渦中にあって、周りから何を言われてもグルグルくるくる動くことも大切だけど、悪くすると独りよがりだったりしてしまうこともあります。何事も両面がありますからね。
だから、今でも時々、自分が「渦中にいる」ために周りが見えてないかも
と確認すべきだなって感じます。
だって、渦中にいる時って、自分が渦に巻き込まれていることに気づけないんだもん。それがやっかいです。
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